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Alternative991's Blog

アニメで気になった描写の忘れ形見

『化物語』第9話「なでこスネイク 其ノ壹」 鞄の置き方について

監督:新房昭之 絵コンテ:杉山延寛 演出:大沼心
 

参考書を買いにジュンク堂書店に来た阿良々木暦と羽川翼。「大沼演出回だ!」とわくわく視聴しながらこの2人の距離感と鞄の置き方が素敵だなーと思った。
ここでは羽川の鞄(気持ち)は横隣の阿良々木の方を向いているのに、対する阿良々木の鞄は前方(戦場ヶ原)を向いたうえで羽川との間に壁を作っているように見える。
 

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同じように鞄の演出だと、未視聴だけど『けいおん!!』では鞄をもたれ合わせて仲の良さを表したり、逆に卒業する唯たちと梓の“断絶”は卒業証書を鞄同士の間に挟んで表わしたりしていたみたい(話を聞いただけで泣ける…
d.hatena.ne.jp
 

けいおん!!』と比べて『化物語』の鞄演出のおもしろいところは、鞄の「距離」に加えて「向き」で気持ちを表わしている点と、鞄自体がkarimikarimiさんの記事にもある人間関係を“断絶”する役割を担っており、本棚の仕切りともうまく噛み合っている点(大沼演出ではこの画面中心線分割が多用される)だと思う。
一画で綺麗に収まっているのも小粋が効いているし、こういう何気ない演出はぞくぞくしてしまう。
 

恋路の結末は終章「つばさキャット」に持ち越されるわけだけど、こうした小技を使った二人のやり取りを所々に挟んでいたからこそあの盛り上がりに繋がっていくんだよなぁとしみじみ感じられた。
 


おまけ

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同じ書店シーンで「こ、これはもしや『階壹』と『怪異』を掛けているのかー!!」と独りはしゃいでいた。
 

公式サイト:化物語 - 西尾維新アニメプロジェクト