古戦場用ゲーム音楽 全100曲
いつもより早く起きたり長時間張りつく必要があったりと忙しくなる古戦場期間。『グランブルーファンタジー』の大人気コンテンツとはいえ、ときには疲弊して暗鬱な気持ちになってしまう方もいるかもしれません。
苦楽をともにした団員のためやさらなる高みを目指す自分のためなど走る理由はさまざまでしょうが、今回はそんな古戦場中に聴くと元気が出るようなBGMを紹介したいと思います。
選出は各タイトル1曲で、掲載は原曲初出の年代順。ものによってはアレンジを選んでおり、記載数の都合でメインテーマやOP・ED(インストアレンジ含む)、歌詞付きのボーカル主体曲はならべく除いています。
またゲーム音楽では必ずと言っていいほど名前の挙がる一部シリーズ*1は避けていますが、もともとは団員向けにピックアップした記事なので曲自体は割と有名なものも取り入れています。
1.「ダンジョン(消えた王様の杖)」『ソーサリアン』古代祐三(1987)
日本ファルコム黎明期のアクションRPG。オークに盗まれた王様の杖を取り戻すために潜ったダンジョンのBGMで、こちらは2011年発売の「ファルコムベストサウンドコレクション -All in All-」に収録されたアレンジ版。
今でも現役ばりばりである古代氏の楽曲は『イースII』OPの「TO MAKE THE END OF BATTLE」をはじめ色褪せないものが多い。
2.「戦闘のテーマI部」『ラストハルマゲドン』葉山宏治(1988)
ブレイングレイのコンピュータRPGで使用された戦闘曲。ドラムをベースに三味線のような撥弦楽器やクラシックのメロディを引用するなど多様な要素を混ぜながら調和させているのがおもしろい。
作品自体もモンスターとエイリアンが地上で覇権を争うという当時では斬新な設定で今なおカルト的な人気が窺える。
3.「激突!グルメレース~グリーングリーンズ/室内楽Ver.」『星のカービィ』石川淳(1992)
任天堂の横スクロールアクション。人気曲である「激突!グルメレース」と「グリーングリーンズ」を室内楽用にメドレーアレンジしたもので、緩急の差や音色の多様さで原曲のよさを活かしている。
2012年発売のWii用ソフト『星のカービィ 20周年スペシャルコレクション』に同梱されたCDに収録。
4.「解放への勇進」『ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王』辻横由佳 編:金崎猛(1992)
任天堂のシミュレーションRPG。『ファイアーエムブレム外伝』「戦闘マップ1 戦闘MAP1_1(アルム1)」を2017年のリメイク作で編曲し直したもの。三和音しかない原曲の時点でも綺麗な響きだったが、オーケストラを使ったテンポを崩さない正統派アレンジもとても魅力的に思う。
リメイク作の中では最終決戦の「神よ、その黄昏よ」や『スマブラX』で使用された「ミラの加護とともに」もドラマチックでおすすめ。
5.「青い波頭」『信長の野望 覇王伝』菅野よう子(1992)
光栄の歴史SLG。シリーズ5作目から諸大名のテーマ。優しく波打つ雄大な海を彷彿とさせる曲で、ピアノとチェロの掛け合いに身を委ねたくなる。こちらは「信長の野望 究極音盤」または「光栄ゲームミュージック・ワークス~菅野よう子コレクション」に収録。
6.「Limitation」『タクティクスオウガ』崎元仁(1995)
クエストのシミュレーションRPG。別題は「明るさの限界を突破」で、突き抜けるような金管の響きがゲーム終盤の空中庭園を盛り上げてくれた。本曲にもアレンジは多くあるものの最後には聴き慣れた原曲に戻ってきてしまう。
7.「飛翔 ~EPISODE 1」『パンツァードラグーン』東祥高 編:林知行(1995)
セガのSTGでドラゴンに乗って射撃を行なう作品。ゲームを印象付けるステージ1にふさわしく、朝露の眩しさが残る大地から澄み渡る大空へ飛び立ったような爽快感がありありと伝わってくる。
8.「森のキノコにご用心」『スーパーマリオRPG』下村陽子(1996)
任天堂とスクウェアのアクションRPG。ダンジョン「ハナチャンの森」で流れる曲で、この編曲は2014年に発売された下村氏の25周年ベストアルバム「memoria!」に収録。テンポを落として木管を採用したことでよりメロウでムーディな響きが前面に出ている。
9.「Ontology」『鬼畜王ランス』Shade(1996)
アリスソフトの地域制圧型SLG。この曲が流れる魔人フェイズにはストーリー局面が大きく動くことが多く、苦境に立たされながら聴いていたので手に汗を握っていた記憶がよみがえる。
10.「戦い(VS野生ポケモン)」『ポケットモンスター赤・緑』増田順一 編:宮崎慎二(1996)
任天堂のRPGで子供の頃に最も熱中したゲームのひとつ。グラブルのマルチで野生の団員さんに遭遇したときにはたいていこのイントロが頭に浮かぶ。
収録は「TVアニメ ポケットモンスター オリジナルサウンドトラックベスト1997‐2010 ~オーケストラアレンジ 宮崎慎二~」で、懐かしの楽曲をオーケストラで楽しみたい人にはもってこいのアルバム。
11.「覚めぬ夢,陽炎」『信長の野望 将星録』山下康介(1997)
光栄の歴史SLG。シリーズ7作目から四国のテーマ。尺八の音色から漂う哀愁が美しく、静かな曲ながら胸に秘めた決意が伝わってきて非常に高揚感がある。
12.「Arise within You -for The 3rd Birthday-」『The 3rd Birthday』下村陽子(1998)
スクウェア・エニックスのシネマティック・アクションRPG。『パラサイト・イヴ』の通常戦闘曲「Arise within You」を2010年に発売したシリーズ3作目でアレンジしたもの。まるで電脳世界に潜入しているかのような無機質な疾走感が時間遡行を行なう本作にぴったりだった。
13.「Running to the straight」『ママトト-a record of war-』Shade(1999)
アリスソフトのSRPG。安定して駆け抜けるメロディが気持ちを奮い立たせてくれる戦闘曲。こちらは「アリスサウンドコレクション5」に収録されたアレンジ版で、これとはまた別のVer.がランスシリーズでも流れたときは感動して泣きそうになった。
14.「最後の試合」『実況パワフルプロ野球8』佐藤直之(2001)
コナミの野球ゲーム。サクセスモードの伝説最強戦と呼ばれるアンドロイドチームとの試合で使用された。パワプロの試合曲はノリノリなのが多いのでメドレーにしても楽しそう。
15.「Supersonic Showdown」『鬼哭街 -The Cyber Slayer-』大山曜(ZIZZ STUDIO)2002
ニトロプラスのサイバーパンク武狭ノワール。主に戦闘シーンで使われた曲で、退廃した夜の街を駆け抜けるような躍動感に満ちている。
16.「疾風」『ヴィオラートのアトリエ ~グラムナートの錬金術士2~』阿知波大輔(2003)
ガストのRPGでシリーズの5作目。ダンジョン内での通常戦闘曲で、疾走感にあふれており後半の速弾きも爽やかさに華を添えている。土屋暁氏の「にんじん村一番娘」もニンジンが好きすぎて村の再興を始めるというヴィオラートのかわいらしさが表れていた。
17.「Overdosing Heavenly Bliss」『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』竹下遼(Falcom Sound Team jdk)2003
日本ファルコムのコンピュータRPG。特定の敵と重要なイベントシーンで用いられていてイントロが流れた瞬間から高揚感がすごかった。最初から最後まで息つく間もなく展開されるメロディラインが圧巻。
18.「泡沫」『アカイイト』MANYO(2004)
サクセスの和風伝奇ADV。主人公の特別な血をめぐり人ならざるものと戦うことになるストーリーで、当時としてはまだめずらしい百合作品だった。落ち着いた曲調ながら多様な楽器のバトンタッチによって繋がれていく旋律がクライマックスを飾るにふさわしい熱量を有している。
19.「バッグパイパー」『Forest』椎名治美(2004)
ライアーソフトの異世界冒険譚。唸るようなバグパイプによるケルト風の楽曲が世界観とマッチしていた。ゲーム内では8人組バンドであるThe wimshurst's machineの楽曲も用いられており、全体としても雰囲気に合う音色つくりが意識されている。
20.「Second Run」『テイルズウィーバー』Nauts(2004)
韓国のネクソンとソフトマックスが制作したMMORPG。颯爽と駆けるピアノイントロからはじまる爽快な曲でクライデン平原で使用されていてた。ミドルテンポでしっかりと歩を進めたくなる「Take a step forward」も気に入っている。
21.「悲しき蒼穹を翔ける」『ぐるみん』Falcom Sound Team jdk(2004)
日本ファルコムのアクションRPG。ラスボス前哨戦で使われている。明るめの曲調が多い同作の中にもこうしたシリアスな楽曲がいくつかあり、ストーリーの展開を盛り上げる一助となっていた。民俗音楽らしさも感じられる小刻みな音色と物静かなコーラスから荒涼寂寞の思いが伝わってくる。
22.「咲き誇る季節」『Quartett!』細井聡司(2004)
Littlewitchの青春恋愛群像劇。歌うように華やかな各パートが困難を乗り越えて演奏に臨む四重奏メンバーの成長と重なり感動的な音色を作り上げていた。こちらはダブルカルテットVer.
23.「Battle For Survival」『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー2』目黒将司(2005)
アトラスのRPGで女神転生シリーズの派生作品。エレキギターの力強さがストレートに伝わってくる曲調で、目黒氏の手掛けるペルソナシリーズ同様に通常戦闘曲とは思えない聴きごたえがある。
24.「watch out and run!」『車輪の国、向日葵の少女』tiko-μ(2005)
あかべぇそふとつぅのヒューマンドラマADV。テンポのいいピアノのイントロに加勢するシンセサイザーがストーリーを盛り上げていた。PSP版で追加された本曲は「watch out!」のアレンジで、「reason to be Ⅰ」とともに流れる場面がどれも熱い。
25.「待ち合わせは噴水広場で」『テイルズオブレジェンディア』椎名豪(2005)
ナムコのRPGで起点となる街で使用されていた。明るく軽快な弦楽器群による演奏は艶やかでノリがよく、古戦場を投げ出してでもお出かけしたい気分にしてくれる。
26.「speeder」『AYAKASHI』細井聡司(2005)
CROSSNETの伝奇バトルADV。本作でのアヤカシは寄生した人間の精神を喰らうことによって具現化する生命体で、ストーリーはそのアヤカシを使役する者同士の戦いが主軸に置かれている。躍動するリズムと張りつめたストリングスから生み出される緊迫感がこれぞ戦闘曲という1曲。
27.「少年冒険家」『マビノギ』HanStone(2005)
韓国のネクソンが運営しているMMORPG。フィールド:ガイレフにおいて流れる曲で、丘陵と遺跡を有する平原地帯にぴったりな爽快感と冒険心がくすぐられるメロディ。
タイトル画面の「お婆さんが聞かせてくれた昔の話」はオリジナルと2018年G22実装時の“Apocalypse_Ver”が好き。BGMは公式サイトで配布されている。
28.「甦る力 ~巨像との戦い~」『ワンダと巨像』大谷幸(2005)
SCEのアクションADV。ゲーム中の音楽は巨像との戦闘時など限られた場面でしか流れないので、壮大なオーケストラとの静動の対比が盛り上がりに拍車をかけた。サントラは結構TV番組でも使用されているのでゲームをプレイしていない人でも聴いたことがあるかもしれない。
29.「もつれそうなストライド」『この青空に約束を─』なるちょ(2006)
戯画の恋愛ADV。序盤最大の見せ場であるマラソン大会の曲。ベースのアルペジオこそ一定だがリズミカルなシンセ音が挿入されていて飽きがこない。ランニング中に聴いたらどこまでも走って行ける気がしてくる。
30.「血闘のアンビバレンス」『機神飛翔デモンベイン』ZIZZ STUDIO (2006)
ニトロプラスのノベル+3DロボットアクションADVからアナザーブラッドのテーマ。『斬魔大聖デモンベイン』の名曲「神の摂理に挑む者達 ―魔を断つ剣は未だ折れず」を彷彿とさせるリズムと旋律に力感があり華やかに仕上がっている。
31.「being」『ひぐらしのなく頃に解』dai(2006)
07th Expansionのサウンドノベル。祭囃し編の熱い場面で挿入される曲で、ダイナミクスによるメリハリの効いた譜面が各局面を盛り上げていた。良くも悪くも有名なひぐらしコピペのシーンでも使われている。
32.「the battle of your soul」『ゼノサーガ エピソードIII[ツァラトゥストラはかく語りき]』梶浦由記(2006)
バンダイナムコゲームスのコンピュータRPGでシリーズ完結作。力強くも悲痛なトランペットの響きが美しいストリングスと重なり戦闘に気品と高揚をもたらしてくれていた。梶浦氏の楽曲の中でもトランペットを使ったものはそう多くない気がする。
33.「サクヤ姫のテーマ」『大神』上田雅美(2006)
カプコンのネイチャーADV。古き良き日本の和や伝統を感じられる美しい楽曲。同作では屈指の人気を誇る「太陽は昇る」のアレンジ元でもある。
34.「Right hand from behind」『赫炎のインガノック』マッツミュージックスタジオ (2007)
ライアーソフトの幻想閉鎖都市ADV。災厄によって死の都市と化した舞台で、医師として人に手を差し伸べ続けてきた主人公が戦闘で右手の力を顕現する際に流れ出す。
迫力あるドラム群に心をかき乱すような弦楽器、勇壮さを讃えるような管楽器に要所要所の銅鑼など非常にインパクトあるものになっている。
35.「神々が恋した幻想郷」『東方風神録 ~ Mountain of Faith.』zun(2007)
上海アリス幻樂団の弾幕系STGから3面道中曲。俗にいうzunペットによる爽快感と郷愁とが織り交ざった心打たれる楽曲で、東方で1曲選べと言われたらこれか「上海紅茶館 ~ Chinese Tea」のどちらかにすると思う。
36.「Leap the precipice」『トラスティベル ~ショパンの夢~』桜庭統(2007)
バンダイナムコゲームスのRPG。通常戦闘曲ながら壮大かつ迫力満点。作曲家ショパンの夢の中が舞台なこともあり、桜庭氏が得意とするロックテイストではなくオーケストラ調のものとなっている。
37.「フローターランド」『スーパーマリオギャラクシー』横田真人(2007)
任天堂の3Dアクションで、シリーズ初のオーケストラ生演奏で音楽が収録された作品。水上要塞のフローターギャラクシーで使用された曲で、不思議な音色のイントロに堂々たる管楽器が印象強い。
マリオが水中に潜ると透明感のある曲調に変化するという仕掛けもおもしろく、美しい楽曲が多い本作の中でもとりわけ記憶に残っている。未聴なら「ウィンドガーデン」と「エッグプラネット」あたりもぜひ。
38.「Nefertiti(Ver.MMXI)」『マナケミア ~学園の錬金術士たち~』阿知波大輔 編:平松俊紀(2007)
ガストの錬金術RPG。アトリエシリーズ9作目にして10周年記念作品。イゾルデ戦で用いられており、ピアノによるサビイントロから躍動感ある平松氏のエレキギターがたまらない。
こちらは『メルルのアトリエ』公式通販特典のビジュアルアートブック、または『アーシャのアトリエ』のDLCによって追加できるアレンジVer.
39.「ED_Morning」『THE IDOLM@STER』佐々木宏人(2007)
ナムコのアイドルプロデュース体験ゲーム。プロデュース活動終了時に流れる曲で、これを聴いていると今までの記憶が走馬灯のようによみがえってくる。
シャニマスのW.I.N.G出場決定後に事務所内で流れる曲(曲名不明)も今までの努力を糧に前進していく決意が感じられるが、こちらは後悔や焦燥といったより後ろめたい感情を燃料に再挑戦したくなるような曲だと感じられた。
40.「闇の聖者」『ロストオデッセイ』植松伸夫(2007)
マイクロソフトのRPGから終盤のボス戦BGM。低音重視のメロディを彩る生楽器群とリズムを刻む電子音の組み合わせが素直にかっこよく、後半のコーラスも荘厳さをプラスしている。
41.「交錯」『G線上の魔王』tiko-μ/Elements Garden (2008)
あかべぇそふとつぅのヒューマンドラマADV。ラテン系のピッチの高い音色が綱渡りのようなスリリングさを演出していて登場人物の置かれた状況や頭脳戦を盛り上げてくれる。プレイ中はJ.S.バッハ/小フーガ ト短調 BWV578のアレンジだとはまるで気付かなかった。
42.「Foreigean」『漆黒のシャルノス -What a beautiful tomorrow-』マッツミュージックスタジオ(2008)
ライアーソフトのスチームパンク・ホラーADV。アイリッシュさを匂わせる独特な旋律と音使いが雰囲気抜群で癖になる。この頃はスタッフ欄でマッツミュージックスタジオの名を見ただけでわくわくしていた。
43.「希望与えし『戌吠の神楽』」『シグマ ハーモニクス』浜渦正志(2008)
スクウェア・エニックスのミステリーRPG。これまた独特なリズムによる堂々としたピアノとヴァイオリンが豪壮で気高さを感じる。戦闘中のBGMを自分で決めることができる作品で、その他の楽曲も好評を得ているものが多い。
44.「途轍なき道」『信長の野望 天道』山下康介(2009)
コーエーの歴史SLGでシリーズ13作目。織田家のテーマで、初めて聴いたときは信長の勇猛さと修羅の道をたどる険しさや悲壮感といったものが胸に押し寄せてきた。ほかの武家のテーマにも力が入っている。
45.「Einherjar Rubedo」『Dies irae -Acta est Fabula-』与猶啓至(2009)
lightの学園伝奇バトルオペラADVから赤騎士のテーマ。魅力的なキャラとオペラを引用した詠唱に心躍る作品で、ベテランである与猶啓至氏のハードなシンセサウンドが堪能できる。07年版から本当によく完成に漕ぎつけてくれた。
46.「MOTHER EARTH ALTAGO」『イースVII』Falcom Sound Team jdk(2009)
日本ファルコムのARPGでイースシリーズの7作目。序盤のアルタゴ平原で使用されており、道行く敵を倒しながら前進しているかのようなスピード感にあふれている。ボス戦の曲も存在感があるが同じフィールド曲の「TO REVEAL THE WAY TO GO」や「SMASHING THROUGH THE MOUNTAIN PATH」を聴き返すことが多い。
47.「The Hunt」『IL2 STURMOVIK Birds of Prey』Jeremy Soule(2009)
Gaijin EntertainmentのコンバットフライトSLG。ジェレミー・ソウル氏の曲はクラシックが好きな人にも肌に合いそうなものが多い。The Elder Scrollsシリーズ以外にもいろいろと手掛けているので、氏のサントラを聴きはじめたら古戦場もいつの間にか終わっていると思う。
48.「Yellow Zone」『トトリのアトリエ ~アーランドの錬金術士2~』柳川和樹(2010)
ガストのコンピュータRPGでシリーズ12作目。戦闘曲ではめずらしい木琴の音色がかわいらしく、危険が潜む敵地ながらも果敢に足を進ませるトトリの姿が頭に浮かぶ気持ちのいい曲。
マップとフィールドBGMのテンポを同じにすることで移動をしてもシームレスに楽曲が変化するシステムもおもしろかった。
49.「Luna Ascension」『Tower of Heaven 天国の塔』flashygoodness(2010)
askiisoftの無料でプレイできる2Dアクションゲーム。最終ステージにふさわしい美しいチップチューンで、透明感のある音使いがまさに天に昇っているかのような感覚に陥らせてくれる。
50.「風を切って」『クラシックダンジョン ~扶翼の魔装陣~』大山曜(ZIZZ STUDIO)2010
システムプリズマのアクションRPG。ヴァイオリンをはじめ撥弦楽器やバグパイプによる協演がお祭りのように賑やかなダンジョン曲。レトロなドット絵に合うようにBGMは8bitとリアルで切り替えることができる作品で、このほかには「異邦の騎士」なんかも聴いてみてほしい
51.「組曲の行方」『素晴らしき日々 〜不連続存在〜』H.B STUDIO(2010)
ケロQのアダルトゲームで1999年に発売された『終ノ空』のリファイン作。キャッチーな旋律を奏でるピアノに切迫した雰囲気を感じるが、どこか坦々と鳴り渡る音色が冷静さも失わせさせずにテキストを読み進める手を捗らせた。
日常に潜む幸福を讃えるような「窓と光」や、踏み出した小さな一歩を祝福するかのように旋律が豊かになっていく「小さな旋律」もお気に入り。
52.「戦乱 それぞれの正義」『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』古代祐三 編:上倉紀行(2010)
アトラスのダンジョン探索型RPG。ラスボスBGMらしい迫力あるイントロに熱いバンドサウンドがかっこよく、原曲のFM音源版に引けを取らないアレンジに仕上がっている。収録は「『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』 スーパー・アレンジ・バージョン」。
53.「ガウル平原」『ゼノブレイド』ACE+(2010)
任天堂のコンピュータRPG。広大な自然を誇る巨神脚に足を踏み入れた際にこれが流れてきたときは全身がぞくぞくしてしまった。良曲揃いの本作の中でもフィールドとダンジョンBGMがお気に入りで、「中央工廠」や「最後の戦いへ」などは特にかっこいい。
54.「バンバード」『遺跡島と7つのまほう 日帰りダンジョン絵日記2(ほか)』mozell(2010)
フリー楽曲。バグパイプを利用した民族調の豊かな表現とノリのいい手拍子が特徴的で何度でも聴きたくなった。テンポアップした“Piano Version.”も人気を博している。
55.「さまよえる騎士、見参」『ノーラと刻の工房 霧の森の魔女』なるけみちこ(2011)
アトラスの新生マイスターRPG。メロディアスなボス戦BGMで管弦にピアノやギターといった多様な楽器から繰り出される転調に熱が帯びる。同作では「たたかいの刻」もおすすめ。
56.「Estrella」『メルルのアトリエ 〜アーランドの錬金術士3〜』阿知波大輔(2011)
ガストのコンピュータRPGでシリーズ13作目。通常戦闘曲のこちらはエレキギターを駆使したボス戦BGMよりも落ち着きがあり、アコースティックギター主体のスパニッシュな曲調がメルルの勢いのよさと微笑ましさを伝えてきてくれる。
57.「悲壮なる叫び」『エルシャダイ』甲田雅人 編:松尾早人(2011)
イグニッション・エンターテイメントの3Dアクション。サリエル戦で流れる曲で、高鳴る鼓動のようなリズムと激しい弦楽器の組み合わせが情熱的で甘美な音色を奏でている。伝説のPVに負けない楽曲を生み出してくれた。
58.「Seize The Truth!」『英雄伝説 碧の軌跡』Falcom Sound Team jdk(2011)
日本ファルコムのコンピュータRPG。軌跡シリーズ5作目で「英雄伝説 零の軌跡」の続編。流麗なストリングスにギターとドラムの定番スタイルがばっちりと決まった通常戦闘曲。特定の敵で流れる「Unfathomed Force」もかっこよく、ファルコム30周年記念タイトルに見合う良曲が揃っている。
59.「Eleganza」『カオスコード』nekono(2011)
アークシステムワークスの2D対戦型格闘ゲーム。クトゥルーの娘をモチーフとしたクティーラのステージで使用された。コーラスを取り込んだエキゾチックな曲調でその疾走感とループ性の高さは群を抜いている。
60.「昨日の敵は今日の材料」『アーシャのアトリエ ~黄昏の大地の錬金術士~』柳川和樹(2012)
ガストのRPGでシリーズ14作目。低音のギターから一変する高音の笛や弦楽器にメリハリが効いているボス戦BGM。多様な楽器による転調が美しい。
61.「Five」『魔法使いの夜』深澤秀行(2012)
修業時代の蒼崎青子を描いたTYPE-MOONの伝奇ビジュアルノベル。ヴィブラートの効いたヴァイオリンが胸に響き、第五魔法の発動時は感動に打ち震えた。
62.「戦場 疾風」『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』古代祐三(2012)
アトラスの3DダンジョンRPGから通常戦闘曲。シリーズでは初めてBGMに生演奏が取り入られた。同じ戦闘曲でもギターの重低音が好きな人には「戦場 己が信念を杖に」が合うかもしれない。
63.「戦闘アム」『ランス・クエスト マグナム』Shade(2012)
アリスソフトのRPG。起伏あるメロディに泣きのあるギターが転調を交えながら力強いサビを繰り広げていく様がまさにラスボスBGMらしい1曲。Shade氏がアリスソフトで作った最後のボスBGMでもありイントロを聴いただけでゲームの余韻に浸ってしまう。
64.「反抗と殲滅」『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動』田中公平(2012)
SCEの重力アクション・アドベンチャー・オープンワールドから通常戦闘曲。トランペットとホルンの響きがオープンワールドの開放感とマッチしていて気持ちいい。
田中氏の街曲だと『サクラ大戦2』の帝劇・昼/夜のテーマが好きで、本作だと「ヴァン・ダ・センタリアレ」と「プレジューヌ」もずっと聴いていたくなる。
65.「邪悪なる戦い」『ブレイブリーデフォルト フライングフェアリー』Revo(2012)
スクウェア・エニックスのRPG。ピッチアップして煌びやかになった「邪悪なる飛翔」よりも重苦しい音色で、これでもかというギターサウンドにアドレナリンが止まらない。Revo氏のインスト曲が聴ける貴重なゲームであり、「彼の者の名は」や「地平を喰らう蛇」など力作揃いで選出に困った作品。
66.「Makbeth a carodejnice」『猫撫ディストーション Exodus』藤田淳平(Elements Garden)2012
WHITESOFTの揺らがないADVで、前年に発売された『猫撫ディストーション』のファンディスク。日常曲のPf,Vn,Vcによるしっとりして落ち着いた生演奏とは打って変わり、RPGの戦闘曲のような派手な音使いで驚いた。
67.「Gunpoint Rewired (Remix)」『Gunpoint』John Robert Matz(2013)
Suspicious Developmentsのステルス2Dパズルアクション。サックスが印象深いジャズと電子音の切り替えがうまい。作品全体としてはアンビエントで落ち着いた曲が多いので作業用にも最適。ジャズだと探偵 神宮寺三郎シリーズも頭に浮かぶけどこちらのサントラは廃盤や未発売が多いのが惜しい。
68.「紫電清霜」『新・ロロナのアトリエ はじまりの物語 ~アーランドの錬金術士~』浅野隼人(2013)
ガストの新約錬金術RPGで2009年に発売されたシリーズ11作目のリメイク。隠しボス戦に追加された曲で、伸びやかなヴァイオリンがピアノとドラムに調和していてうっとりしてしまう。浅野氏の四字熟語シリーズの楽曲はどれも気合いが入っている。
69.「天上の祭典」『ミリオンゴッド-神々の系譜ZEUSver.-』UNIVERSAL SOUND TEAM(2013)
パチスロの曲は入れるか迷ったけど1曲だけ紹介。系譜と後継機である凱旋でAT15連以降のセット数上乗せ時に聴くことができる。GODシリーズはハーデスの「残された光」や凱旋の「Million Crusaders」などパチスロに関係なく気分を上げてくれるものが多くて好き。
70.「索敵機、発艦始め!」『艦隊これくしょん -艦これ-』大越香里(2014)
C2プレパラートが2013年から運営している育成SLG。使用場面はイベント海域「索敵機、発艦始め!」の1~3道中などで、和楽器を使用した落ち着いた音色と勇ましい曲調が心地いい。
同曲を和ロックにアレンジしたボス戦「敵艦隊、見ゆ!」もよくて、引退した今でも艦これのサントラは聴き返すことが多い。
71.「In the Halls of the Usurper」『Shovel Knight』Jake Kaufman(2014)
アメリカのYacht Club Gamesが開発した2Dアクションで魅力的なチップチューンにあふれている。この曲はキングナイトの居城であるプライドムーア城で使用されており、軽快でアップテンポながら威厳が漂う雰囲気を感じることができる。
72.「雲烟飛動」『シャリーのアトリエ ~黄昏の海の錬金術士~』浅野隼人(2014)
ガストのRPGでシリーズ16作目。サンドドラゴン戦のBGM。鳥の飛翔を思わせるような鋭く痛切な弦の響きが印象的で、途中から入る激しいエレキギターも高揚感にあふれている。後半の戦闘曲「Sweep!~その3~」や特定ボス戦の「タコ殴り」などもおすすめ。
73.「Spreading Dawn」『MIRROR WAR ~Reincarnation of Holiness~』並木学(2014)
L&K Logic Koreaが開発した弾幕シューティング+MMORPG。並木さんの得意とするシンセサイザーを使用したテクノ系のテンポよい楽曲。アップデートによって追加されたものの1つで、同作には桜庭氏と桐岡氏が手がけた曲もある。
74.「I miss you baby」『消滅都市』加藤浩義(2014)
Wright Flyer Studiosのドラマ×アクション×RPG。疾走感ある楽曲が爽快な横スクロールに合っていて、記憶が違わなければゲームを始めてすぐの通常ステージで流れてくる曲。
女性ボーカルをうまく取り入れており、他にも「You and Me」,「Stay with Me」,「Start New Things」など挙げれば暇がない。
75.「戦勝響奏曲」『シャイニング・レゾナンス』藤間仁(Elements Garden)2014
セガの竜と奏でるRPG。ソニアが竜奏騎士に覚醒した際に用いられた曲で、ケルト味も感じる笛と弦の旋律が管楽器と混ざり合ってその勇姿を讃えてくれていた。
同じElements Gardenに所属する藤田淳平さんが手がけた戦闘曲「勇者たちの響演」や「神と竜のはざまで」もおすすめ。
76.「MEGALOVANIA」『Undertale』Toby Fox(2015)
名前が挙がることも多いToby Fox氏のコンピュータRPG。レトロな作風に合うチップチューンがどれも印象深く、「Battle Against a True Hero」や「Hopes and Dreams/SAVE the World」などとも迷う。ちなみにGルートは難しすぎてクリアできなかった。
77.「ANiMA」『Deemo』xi(2015)
台湾のRayarkが2013年に開発したピアノロール型音楽ゲーム。バージョン2.0で実装された曲の中でも高難易度の楽曲。転調を重ねながら紡がれる高速なピアノとバックコーラスがどこか物憂げな雰囲気を醸しながらも迫力ある曲に仕上がっている。
78.「雲雀東風」『ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~』浅野隼人(2015)
コーエーテクモゲームスの錬金術再生RPGでシリーズ17作目。ギターやヴァイオリンに加わる明るいアコーディオンが彩りをプラスしているのが爽快な通常戦闘曲。プラフタを初めて見たときはかわいすぎてしばらく放心してしまった。
79.「ドーモ。サムライニンジャ=サン。」『魔神少女 エピソード2 -願いへの代価-』来兎(2015)
フライハイワークスの2Dアクション。和風文化を基調にしたジャパネスク・ナイトステージで流れる。PCM音源を意識した三味線や尺八の音色が祭囃子のように奏でられており、安定したリズムのよさもあってステージを先へ先へと進みたいと思わせてくれた。
80.「蝕ミニ抗フ文士タレ」『文豪とアルケミスト』坂本英城(2016)
DMM GAMESの育成SLG。文豪をモデルにしたキャラクターとともに敵を倒していく作品で、音楽を聴きたくてさわりだけプレイしたことがある。派手過ぎない軽快な音色が小気味よく、こちらの通常戦BGMとともにタイトル画面の「文豪とアルケミスト」も印象に残っている。
81.「妖精の森(アリサのテーマ)」『Shadowverse』池頼広(2016)
Cygamesの対戦型オンラインTCG。民族舞踏のような遊び心がある反面で、郷愁を誘うようなメロディラインは安心感があってループしたくなる。高音と低音のまとまりもよくカードゲームへの没入感を高めてくれていた。
82.「だけど僕は何度でも立ち上がる」『グリムノーツ』未来古代楽団(2016)
スクウェア・エニックスのスマホ向け2DアクションRPG。疾走感あふれるボス戦のBGMで、世界観を大事にするために電子音を一切使っていないというのが驚き。民族風で牧歌的な「遥か遠きアタラクシア」や舞踏風の「輪廻する大地の舞踏」、勇猛さが際立つ「荒魂」など他にもどれを挙げるか迷ってしまった。
83.「ソロモンの白椿」『アズールレーン』(2017)
Yostarの育成型横スクロールSTG。ステージ6-4の夕立戦で使用された。6-4はボスの出現条件が前ステージよりも厳しいうえ、夕立の放つ全弾発射が高い威力を持っていたため難易度は高かった。
加えてドロップ報酬を得るためには何度も挑み続けなければならず、このアップテンポかつメロディ豊かなエレクトロニックサウンドは何度も耳にすることになったためとりわけインパクトがあった。団員一同で海でも覇を競っていた頃が懐かしい。
84.「化身舞闘」『メギド72』寄崎諒(2017)
DeNAのスマホアプリでフォトンドリヴン世界救済RPG。曜日別クエストや特定のステージで使用されている曲で洗練された踊りのような弦楽器が美しい。
公式サイトからBGMを無料でDLできちゃうのが太っ腹で、Vn,Pfやジャズの生演奏もアップされている。どうしてタイトル画面で主人公が泣いているのかは最近になって知った。
85.「Rip Entry」『スプラトゥーン2』Wet Floor(2017)
任天堂のアクションSTGからナワバリバトルのBGM。独自設定であるイカ語を駆使した世界観とマッチした曲が多いほか、サーモンランで流れる「囂々」では耳慣れない拍子を取り入れるなどユーザーを楽しませようとする心意気が全面的に伝わってくる。
86.「Brilliant Streamer」『アナザーエデン 時空を超える猫』土屋俊輔(2017)
Wright Flyer Studiosが開発したシングルプレイ専用RPG。世界を救うために過去と未来を行き来する作品で、こちらは現代ステージにおけるボス戦で使用された。イントロから活気に満ちた弦の躍動が衰えることなく駆け抜けており爽快感がある。
87.「Grievous Lady」『Arcaea』Team Grimoire vs Laur(2017)
イギリスのlowiroが提供する超感覚リズムゲーム。バージョン1.5.0時点の最高難易曲として実装された。
焦燥感を煽るオーケストラ調のサウンドとドラムの歪んだキック音が特徴的で、縦横無尽に容赦なく降り注ぐ高速なノートにくわえて4点ホールドや逆行するノートを見たときは自分では絶対にクリアできないと思って笑ってしまった。
88.「OVER DOSE」『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』浅野隼人(2017)
ガストのヒロイックRPG。本編前半の通常戦闘曲。浅野氏らしい爽やかなストリングスに存在感のある電子音が組み込まれて見事に融合を果たしている。公式サイトから楽曲データをダウンロードできるのも嬉しい。
89.「Psych out」『ドラゴンポーカー』松岡耕平(2017)
アソビズムが2013年から配信しているリアルタイム合体カードバトル。期間限定ダンジョン私立ψ能学園のボス戦で使用されている曲で、ゲームは未プレイながらノリがよく1日に何回もこれを聴いて過ごした時期があった。
サントラ全体でみても良質なフュージョン・ジャズ系統のものが多いが、この曲は未収録だったので人生で初めて「ファミ通App(NO.034)」を購入して付属しているCDを入手した。
90.「イグニッション」『アライアンス・アライブ』浜渦正志(2017)
フリューの群像劇ファンタジーRPGで特定のモンスターとの戦闘で使用されている。うねるようなヴィオラとヴァイオリンの響きに電子音が混ざり合い、臨場感だけに留まらない情趣が加わっている。
ゲーム内でのイグニッションとは戦闘中にゲージが一定数溜まると発動できるもので、必殺技であるファイナルストライクの契機にもなっている。
91.「強襲と凱旋」『GRAVITY DAZE 2/重力的眩暈完結編:上層への帰還の果て、彼女の内宇宙に収斂した選択』田中公平(2017)
SCEの重力アクション・アドベンチャー・オープンワールド。アップテンポなリズムと軽快なブラスセクションが前作同様に戦闘を盛り上げていた。作品全体としてもピアノやギターにラテン系と幅広いスコアが揃っている。
92.「スペルビア帝国~赤土を駆け抜けて~」『ゼノブレイド2』平松建治(2017)
任天堂のコンピュータRPG。勇ましく前に進んでいくような曲調が軍事国家であるスペルビア帝国とマッチしていた。前作に続いてACEによる「グーラ領」や「トリゴの街」など鮮やかなフィールド曲は健在。
93.「Botanic Panic」『Cuphead』Kristofer Maddigan(2017)
カナダのStudioMDHRが送る2DアクションSTG。コミカルでユーモアに富んだ作品で、カートゥーンアニメの再現を試みたという圧倒的なセル画枚数を誇る。生演奏による明るいジャズが好きな人ならサントラを聴いてもらえれば気に入る曲も多いはず。
94.「Battle Fields」『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』古川亮(2018)
f4samuraiが2017年に開発した魔法少女☆RPG。期間限定イベント「時を超えて鳴らす鐘 〜魔法少女たると☆マギカ〜」の戦闘曲。打楽器の小刻みなリズム群が心地よく、フルートとヴァイオリンの旋律をより格調高いものに感じさせてくれる。
同作の戦闘曲だと千葉"naotyu-"直樹氏の「Welcome to Mirrors」や「Depth in the Mirror」あたりもおすすめ。
95.「Vs Kodiak's Forces」『超回転 寿司ストライカー The Way of Sushido』土屋俊輔(2018)
インディーズゼロのアクションパズルRPG。敵国アブリコス隊との戦闘曲。食べた寿司の皿を投げ合って勝負をするという奇抜な設定だが、主題歌をはじめ帝国三将軍戦で流れる「Vs Kodiak」,「Vs Purrsilla」,「Vs Auspery」など気合いが入った楽曲が多いのでぜひ聴いてみてほしい。
96.「一閃」『刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火』柳川和樹(2018)
スクウェア・エニックスの剣戟コマンドバトルRPG。作曲はアトリエシリーズでお馴染みの柳川氏で、優美かつスタイリッシュな弦表現が刀の鋭い切っ先をイメージさせる戦闘曲。軽やかな鈴の音が少女たちの華麗な姿を思い起こさせてくれるのもいい。
97.「決戦」『ランス10』水夏える(2018)
アリスソフトのRPG。難易度が高めな数々の魔人戦を乗り越え、ついに辿り着いたケイブリス戦の局面をよりドラマチックに鼓舞してくれる。途中で「Ontology」と思しきメロディが使われているのも熱く、シリーズ最終作として文句なしの1曲だった。
98.「轟絶 道中BGM」『モンスターストライク』桑原理一郎(2018)
XFLAGが2013年に開発したひっぱりハンティングRPG。超絶、爆絶に続いて実装された最高難易度クエストの道中BGM。迫力あるサンスクリット語のコーラスと管楽器の響きが畏怖と恐怖をかき立てるが、その一方で美しいヴァイオリンと疾走感あるメロディが挑戦心を抱かせてくれる。
作品全体としてもオーケストラ調の楽曲が中心で、爆絶の道中/ボスBGMは特に聴きごたえがある。
99.「ボスバトル2」『OCTOPATH TRAVELER』西木康智(2018)
スクウェア・エニックスのRPG。音楽に力の入った作品で、イベント曲からシームレスに戦闘曲へと繋がる設計も魅力に繋がっていた。本曲は01:05~で、迫力あるイントロから途切れることのない躍動感にほれぼれする。
同じボス戦の「理を司る者」や通常戦闘曲の「バトル1」など総じてレベルが高く感じられる。
100.「ラスト・グローミング -Europa Battle-」『グランブルーファンタジー』成田勤(2018)
誰もが愛するCygamesのスマホRPGから、透き通るような白い肌としなやかな肢体に見惚れてしまうエウロペ戦のBGM。まずタイトルの和訳が「最後の黄昏」という時点で心がくすぐられてしまう。
楽曲としては情感たっぷりなストリングスを主体にギターやドラムにシンセを取り込んだ王道のものとなっていて、敵のエウロペも“悲嘆に暮れよ”や“思いが力になるとでも…?”などとノリノリな台詞でもってバトルを奮い起こしてくれた。
ボーカル曲だと「新世界秩序」が飛び抜けてかっこいいし、序盤に流れる「始まりの風」を一部アレンジして取り込んだ「ティアマト・マグナ」なんかはいつ聴いてもテンションMAXになれる。やっぱりグラブルは最高のゲームだね。
以上です。はじめはアニメの劇伴も別記事にまとめていたものの、長時間プレイするグラブルには再生時間や転調の自由度が高くループ性のあるゲーム音楽の方が合っていると思い1本に絞りました。
今回は名前を挙げられませんでしたが、光田康典氏や伊藤賢治氏に麻枝准氏やMONACAなど改めてゲーム音楽の作曲家陣の多様さには驚かされますね。
耳慣れたものから知らないものまで、古戦場のお供に気に入った曲があればぜひ原作やサントラなどにも手を伸ばしてみてください。
*1:ドラゴンクエストやファイナルファンタジー,ペルソナやサガシリーズほか