※勢いで書き上げました。申し訳ありません。
作品の基本方針
アニメ『ビビッドレッド・オペレーション』(以下:ビビパン)の方針については、高村和宏監督がインタビューで次のように話しています。
“作品の魅力=キャラクターの魅力だといっても過言ではないと思います。”
電撃G'sマガジン2013年2月号 http://www.vividred.net/special/
“本当は各キャラのお尻に関しても、ひまわりだったらぽっちゃり気味といった違いはあるんですが、そこまで描き分けるのはアニメでは相当難しいんです。なので、描き分けよりもシーンそれぞれでお尻がいかに魅力的に描けているかどうかを優先しています。”
メガミマガジン2013年4月号(Vol.155)
今作に対するキャラと尻に対する方針が窺えますね。ビビパンはストーリーをあえて王道にすることで、作中におけるキャラと尻が占める比重を押し上げた作品であると思います。
尻描写の改善点
素敵な尻描写が多い今作ですが、私が気になったのはフェティッシュである尻が視覚に依拠する外見的・表層的なものとして描かれていることです。
個人的にはこれまでにない濃密な尻描写に膝を打ったものの、同時に近年多くのフェティッシュを描く作品が続くなかただ尻で魅せるだけでは少しばかり物足りなさも覚えてしまいました。
左・右:『ビビッドレッド・オペレーション』第1話
尻描写が「見せるだけ」に終始してしまうとカメラワークも背後からのアップや股間越しカット、ローアングルからアイレベルへのクレーンというように固定化されるため、ビビパンは「尻っていいよね!」と共感を呼ぶことには成功しても、肝心の尻はキャラの身体的記号として隷属させられており、我々が普段から意識している尻以上の価値を見出しづらくなっていると思います。