「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」における主導変転と対面構図
※「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」および「魔法少女リリカルなのは」第1期のネタバレがあります。
前置き
ここでいう「対面構図」とはライバル同士や競争勢力が対峙し目線や武器を交わしている構図のこと。お互いの敵対性・相克性を分かりやすく表してくれるので会話や戦闘のほか、商品パッケージでもお馴染みだと思うが、「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」では度重なるこの対面構図が非常に印象的だった。
魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st<初回限定版> [Blu-ray]
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ストーリーの主導側(右)と受動側(左)の構図
まず把握しておきたいのが対面構図における左右配置の一貫性。本作ではストーリーの主導側が右手に、それを受容,反発する受動側が左手に配置されている。
左,中:1度目の対峙で圧倒するフェイト 右:なのはが名乗る2度目の対峙
2人の対峙シーンは1度目、2度目ともなのはが右(上手)でフェイトが左(下手)に位置している。序盤において主人公のなのはは主導的にフェイトに歩み寄り、呼びかける存在だが、一方のフェイトは受動的にそれを頑なに拒み、排除しようと攻撃を仕掛けてくる。
画像中央はフェイトが上手に位置するためこの構図に反しているように見えるが、これはフェイトがもう1人の主人公であることと、魔法に不慣れななのはが圧倒的な力量差を前にあっさりとその主導を奪われてしまったことの表れだと思う。
東ドイツ国歌「廃墟からの復活(Auferstanden aus Ruinen)」のCD音源
ここでは東ドイツ国歌「廃墟からの復活(Auferstanden aus Ruinen)」が収録されたCDを紹介しています。現在各動画サイトなどで視聴可能なものは全て同じ音源が用いられていますが、いざこの音源を「より高音質で聴きたい」と思っても肝心のCDはなかなか探しづらかったのでまとめてみました。
続きを読む「アニメにおける表現方法の多様化と求められる人材」と『マグネッ娘』構想
2013年3月5日(火)にせんだいメディアテークで開催されたアニメ産業振興セミナー「アニメにおける表現方法の多様化と求められる人材 ~宮城県を舞台にしたアニメ『マグネッ娘』の制作構想などを通して~」を聴講してきたので忘れないうちに覚書き。詳細は県による告知ページ,宣伝用PDF,アニメ!アニメ!などに記載。
\※~※/部分は実例などを私が付け加えたもの
セミナーの題目
宮城県ではIT推進プラン2013に基づき,アニメをはじめとしたデジタルコンテンツ産業の振興に取り組んでいます。
http://www.pref.miyagi.jp/soshiki/kohou/130124-2.html
「クールジャパン」の代名詞となり,海外からも高い評価を受ける日本のアニメは,被災地復興にも力を発揮すると期待されています。
そこで,(株)DLEでFLASHアニメのヒット作品,映画「秘密結社 鷹の爪」をプロデュースされた戸田和宏氏,実力派CGクリエイターとして数々の作品に関わられている市川量也氏をお招きし,アニメ現場の生のお話を伺います。
あわせて,お二人が制作を構想されている,宮城県を舞台にしたアニメ「マグネッ娘」についてもご紹介いただきます。
「宮城・仙台アニメーショングランプリ2013」受賞作品一覧
2013年3月5日(火)にせんだいメディアテークで開催された「宮城・仙台アニメーショングランプリ2013」表彰式&上映会に行って来ました。
各受賞作品の詳細は公式サイトで確認できます。公式サイトではまだ受賞作を観ることができませんが、既にYoutubeで公開されている作品もあったので、一覧としてまとめてみました。
興味のある方や観に来れなかった方は今日のハイライトとしてご覧になってください。
グランプリ 「国旗まん」 作者:有馬將太 氏(株式会社パインズ)